有限会社ひるがのラファノス
標高900mにある「ひるがの高原」。
郡上市八幡町からさらに40kmほど高山方面へと進むことでたどり着くこの土地は、夏でもからっとした気持ちのよい風が吹きぬける。
そんなひるがの高原はその夏でも冷涼な気候を活かし、古くから夏大根の栽培が盛んだ。 収穫は7月から10月頃までおこなわれる。
大根は畑に種を撒いてから、大体60日で収穫できるようになるので、5月頃に種を撒いた大根が7月にとれるという流れだ。
一般的に辛くておいしくないというイメージが定着している夏大根だが、「ひるがの高原大根」はその予想を覆すほどおいしい夏大根である。
どうして夏大根なのにおいしい大根が出来るのか?
そこにはおいしい大根になるための様々な理由が隠されています。
今回はその理由のひとつでもある「収穫のこだわり」について紹介したいと想います。
太陽の下で収穫しない
「ひるがの高原大根」の収穫は日が出る前、早いときには朝の2時からはじまります。
投光機で畑を照らし、大根を一本一本手作業で抜いていきます。
大根はその90%以上が水分でできています。
なので大根は日が昇ってから収穫すると、大根の中の水分がなくなり、スカスカの辛味の強いおいしくない大根になってしまいます。
大根を一本一本手作業で収穫し、積み込みをしやすいように畑にきれいに並べていきます。
日も昇り始め、山にかかる雲がとてもきれいです。
並べてある大根を手積みで運搬機の上にのせていきます。
「ひるがの高原大根」は通常の大根と比べて、水分量がとても多く、まるでガラスのように割れやすいので、割れないように注意しながら収穫をしていきます。
収穫した大根を積み込み、出荷施設へと運びます。(だいたい今で6時くらいです。)
出荷施設に運ばれた大根は、キレイに洗われサイズ別に箱にいれ、様々な場所へと配送されていきます。
今は大根収穫機なども導入され、作業がすこし簡略化されてきていますが、収穫の流れとしてはこんな感じで毎日休まず行われています。
最高においしい夏大根をこれからもお届けする!
ひるがの高原は古くから夏大根の生産が盛んで、今でもいくつかの農家により産地が守られています。
しかし日本全体で問題になっている後継者不足と耕作放棄地問題の波は、この土地でも非常に問題になっており、年々その数は増えていっています。
そういった使われていない畑を率先して活用し、地域の農業を守っていくために、㈲ひるがのラファノスでは若手生産者の育成にも力を入れているそうです。
岐阜県でも大規模農業を行い、経営にも力をいれて儲かる農業をやっている農業経営者はたくさんいます。岐阜の農業をもっと知ってもらい、農業に携わってみたいと思う人が今後も増えていってほしいと思っています。
コメント